PICK UP #01 BUSINESS STRATEGY
ネクストソリューションズの事業戦略
創業から30年、ネクストソリューションズの事業戦略を整理していきたい。
このPick upは主に、ネクストソリューションズの内部の関係者、様々な形でジョインしようと考えている方、また新たに投資を受けようと考えている会社が、ネクストソリューションズをどのような会社なのかを理解することを目的にしている。
※この文章は、会長である久保和之の過去の発言をAIにて要約、生成した文章である。
この記事の要点
- 企業の事業構想を、大規模デジタルサービスとして立ち上げ、運営・成長させる。
- 構想、実装、伴走、資本までをつなぎ、事業の成功にコミットする。
- 受託収益と成功報酬を組み合わせ、得た利益を次の事業へ再投資する。
- 30年の顧客基盤と、突破型・設計型の経営を組み合わせ、次の成長をつくる。
- 大規模開発、出資、共同創業、M&A、事業再生まで、複数の形で実績を積み重ねてきた。
- AIで開発が短縮されるほど、事業構想と顧客価値を具現化する力が重要になる。
- NCMは、次の事業モデルへの転換を組織構造として実現できるかに注目している。
01 / WHAT WE DO
何をしている会社なのか
ネクストソリューションズは、企業の事業構想を、大規模なデジタルサービスとして立ち上げ、運営し、成長させる会社です。
主に2つの事業を基幹に、多種多様なサービスをグループで展開しています。
大規模IT事業の開発
主に1億円程度以上の規模の事業戦略の上流から、設計、開発、構築、運用、マーケティングまでをリードする。様々なグループ会社、アライアンス先とワンストップで行い、事業を構築する。
AIサービスの開発
オリジナルサービスのAigent(AIにて大規模プロジェクト管理を自動で行うツール)や、お客様向けの様々なAIソリューションを開発する。
02 / WHY WE WIN
強みは何か
一番の強みは、上流のコンサルティングフェーズから入り、事業戦略の構築からお客様と伴走できることです。
コンサルティングだけの会社と違い、そこで提示した内容の大部分をその後に構築するため、机上の空論ではなく実装まで責任を持つことに意味があります。その戦略構築で設計された損益計算も前提で伴走するため、システム開発のみを行う会社が収支を考慮せず要件提示された見積もりを提示して構築するスタンスとは大きく異なります。
また様々な企業群により特別な対応が可能です。小規模サイト構築に特化した会社、ネットワーク保守に特化した会社、マーケティングに特化した会社、オフショア開発に特化した会社、リアルなイベント運営に特化した会社群を揃えるため、それぞれのフェーズの繊細な能力にも磨きをかけています。
ネクストキャピタルマネジメントの存在も大きいです。お客様から要望を頂いて戦略から実装まで行い運用している事業に、キャピタルとして出資、投資するスキームも組めるということです。これ以上のフルコミットはもう存在しません。そして最後にはその事業のIPOからバイアウトまでサポートし、願わくばその後もそのまま伴走し続けるスタンスです。
また大規模サイト構築を推進すると、小規模の仕事を受けることは難しくなってきてしまいます。それは、100万円のウェブサイトも1,000万円のウェブサイトも構築する量が変わるだけで、手間はそれほど変わらないのです。
そこで小規模のサイトが敬遠される課題がありましたが、AIの発展により超高速サイト構築が可能になりました。デザインまでもハイクオリティで構築できる時代が到来したため、大規模に特化はしていますが全方位でサポートを実現することが可能です。
03 / THE HARD TRUTH
弱みは何か
様々なレイヤーで弱みは存在します。社内では時代の進化に合わせて即適合することは求められます。
THE QUESTIONS WE MUST ANSWER
- AIの嵐のなかで、モデルを再構築した後にも貪欲に邁進していけるのか。
- コンサルティング能力が経営幹部層に属人的になれば、事業モデル自体がスケールしない。
- AIサービスをつくることと、AIサービスを継続的な収益事業にすることは別問題である。
30年間も経営していると長年在籍している有能な社員も増えてきます。ただ、それが分かりやすく言えばAIに即座に置き換わったりする業界であり、その新時代に即座に適応することが求められます。いくらベンチャー企業といえど、IT企業といえど全ての人材が変化に適応し新時代を望んでいるばかりではないことが現実です。チャレンジではなく安定と平穏を望む人間もいるのです。
ただし、レガシーな事業もこの業界ならではの生き残りをしており、その構築や保守では引き続き力を発揮することもできます。
次に大きく成長していく事業はいずれ会社から引き剥がされていってしまいます。それはバイアウトであったりIPOであったり、その先でもしっかりとした体制が要求され独自に構築されていくことが必要になった場合、転籍や異動はあってもいずれは会社から切り離されていく環境もあります。
成長事業が独立すると、成功の果実とともに人材・知見も外へ出ていく事実があります。その結果会社には大きな権利や資金が入り、その資金を新たな事業に再投資するという循環が生まれますが、切り離された事業は内部にいる人材から見ると他社に行ってしまったと思わざるを得ません。
04 / HOW WE EARN
どこで儲けているのか
キャッシュポイントをできる限りたくさん作ることが重要だと考えています。設計時、構築時、運用時、そして成功した際に一番大きなリターンがあるのがIPOや売却時になります。
社内的には外注費の比率を50%以内に抑えて内製との比率を調整しています。また受託部分での最終的な利益は10%で調整し、過剰な構築時の高収益体制は狙っていません。あくまでお客様と双方に健全な収益配分を考えることになります。
また年間で1億円以上の利益は全て再配分されます。それが人件費であれば人件費のバランスを取ることになりますし、新規雇用、新規事業のリスク予算、撤退した事業への復活再投資も含まれます。
05 / CUSTOMER BASE
長年蓄積した顧客基盤
IT企業に歴史は不要ですが、30年間継続していることによる良い面、悪い面があります。
特に創業の地、大阪では10年、20年と在籍してくださっている従業員と共に、超長期で取引を継続し拡大し続けている地場の優良企業や世界的企業との取引が続いています。
関係が続く限り、可能性を諦めない。
また少額のストックで継続しているお客様に対して、数ヶ月の期間をおき新たな提案をして断られ、新たな提案をして断られということを2、3回繰り返すと、現場もその都度練りに練った提案を持ちかけることがなくなり、現状維持に走ってしまうこともあります。
関係が断絶しない限りは永遠に提案し続けるしぶとさ、向き合い方を忘れずに取り組み続けなければいけません。
06 / SELECTED TRACK RECORD
大手企業案件の実績(敬称略)
1億円規模の大規模開発から、新規事業の共同推進、出資、M&A、事業再生まで。ネクストソリューションズは、様々な関わり方で事業の構築と成長に取り組んできました。
01 / LARGE-SCALE BUILD
大規模サービスの構築
- セゾン「永久不滅ポイント」の開発
- 野村證券、リンクシェアのポイントシステム
- パトライトのグローバルサイト
- トヨタのシステム、介護「Me:RASIC」の構築
02 / INVEST & BUILD
出資と共同創業
- ウィルズへの出資とエンジニア派遣、後のIPO
- 株式会社エーアイを共同創業、50%を出資
- 音声合成エンジンの生成を支援、後のIPO
03 / M&A & EXIT
M&Aとバイアウト
- 24時間365日の死活監視サービスを買収
- 後にソフトバンクへバイアウト
- 「チャンレンジングメディア」を共同事業化し、プロトコーポレーションへバイアウト
04 / BUSINESS TURNAROUND
事業再生とブランド再構築
- キャビアハウス&プルニエ日本の社長に就任
- 事業を再構築し、麻布台ヒルズへ出店
- 特殊なギフトシステムを考案・導入
07 / THE AI INFLECTION POINT
AIの時代
私が創業した1995年、まさにWindows 95が発売され家庭でインターネットに接続できる時代が到来した瞬間でした。
インターネットが世界をつないだ30年。その全てが、AIの時代への序章だったんです。まるでこれからの10年のための準備を世界規模で30年間してきた、ちょうどそのタイミングが今です。
インターネットという言葉はすでに使う必要すらない時代が到来します。創業時最先端だった、「なぜホームページを作るべきか」というプレゼンテーションをしていた時代からそれが一般化し、さらにAIの躍進により従来型Web/SI事業はコモディティ化します。
開発工程そのものも変化しました。従来の要件定義から概要設計のフェーズを瞬時にこなし、コストのかかったプロトタイプがその場で作れるようになったのです。そしてお客様自身が自ら作り上げることもできる時代の到来です。
COMMODITIZED
つくる工程
要件整理・設計・試作・実装の速度が大きく変わる。MORE IMPORTANT
事業を定義する力
何を実現するか、顧客価値をどう事業へ変えるか。では誰もが開発でき、誰もが大規模ITサービスを瞬時に作れる時代が来たのかというと、そうではありません。またAIリテラシーの格差も異常に広がり続け、誰もが使いこなせているかというと、大規模言語モデルに相談をしているだけという比率も一般的にはかなりあります。
結局はどんな事業をしたい、どのようにしたい、前提条件は何である、どのような順序で事業をグロースしたい、どこまでを作って欲しい、IT以外の要素は何か。これらを起案し、その企業そのもののバリューをいかに引き出して具現化するかの能力が必要だということは何も変わっていないのです。
そしてそれを今までは多少は逃げていても仕事はありました。ただその仕事がコモディティ化により一気に価値を無くし、そこをビジネスとしてはいけない時代の到来です。
今までネクストソリューションズでは、「投資対象になれ、コストになるな」。これを強く社内で繰り返し言ってきました。新規の仕事をとるときは投資するよう促すのに、受注して運用フェーズになるとすでにコストになりさがる。コストは低くなれば低いほどいい、削減対象に劣化する。
そこで我々は運用フェーズに入った時に更に提案し投資対象となる相手であり続けなければいけない。常に新しい解決策を提案し続けなければ、AIで即実現されてお払い箱になってしまいます。
この異常に短縮化、合理化される時代の到来は後発組に圧倒的優位をもたらします。先行者利益を確保していた企業に対し、我々はAIをフル動員し前提条件なく全てを根本から作り変えて戦いを挑むことができます。しかもそれが全業種全方位で世界的に行われる、これほどの産業革命の真っ只中にいるのです。
その激動の10年を謳歌できるテック企業の醍醐味を満喫できる時代がまた来たのです。
08 / A NEW DIVISION OF ROLES
久保は30年間の社長としての経営の後、
会長となったが何が変わったのか
現在は会長として携わらせて頂いておりますが、引退するつもりはまだまだありません。現在48歳でビジネスマンとしては、まさに熟成した今、これからというタイミングだと思っています。
私の強みは、今まで生み出した新規事業、30年前のサーバレンタル事業に始まり、ウェブサイト構築、ウェブシステム構築、そこからEコマース、Eコマースのフルフィルメント事業、アフィリエイトシステム、音声合成システム、そして今まさに取り組んでいるAIサービス。このような新しい事業に早期に価値を見出し、取り組むと決めたら断行し推進することができる反面、断行した後ろにはさまざまな屍が残ってしまうデメリットもあります。
つまり経営にはバランスが最重要と考えながらも、バランスを無視して突進していくオーナー企業ならではの特徴がありました。
CHAIRMAN / KUBO
突破型で、
新規事業を生み出す。
最先端のハイリスクマネーを投入し、価値を見出し、断行する。PRESIDENT / CHEN
設計型で、
事業を着実に進める。
上流から事業プランを描き、許容範囲を定義して推進する。新たに就任していただいた陳社長は、突進型というよりかは綿密に上流から事業プランを描き、コンサルティングフェーズから丁寧に事業推進していくタイプです。今までの蓄積を大切に守りながら新たな事業を創造していく、ハイリスクテイクをするのではなく許容範囲を丁寧に定義して取り組めるタイプです。
会長となった私は、ネクストキャピタルのシード投資のような最先端のハイリスクマネーを投入し、突破型で新規事業を創造する役割に時間を割くことがしやすくなり、その新規事業をネクストソリューションズやアライアンスパートナーの総戦力で具体化していく。そんな流れが綺麗に整いつつあります。
事業の方針は大規模ITサービスとAI事業と明確にポジションを決めていますので、そのポジション範囲内であれば自由に経営していただけるよう配慮しています。
09 / THE LAST TEN YEARS
夢は何ですか
30年間経営してきて一番気づいたのは、夢をみれるのは本質的には経営者だけなんです。
従業員全員で夢を見て事業を取り組んできたかといえば、労働基準法もあり、ワークライフバランスもあり、それぞれの価値観もあり個人の人生もある。その中で一握りの圧倒的な突破力の集まりと、そこに何とか食いついて頑張ってきてくれた従業員の犠牲のもとに経営者が夢を見てきたのです。
本来であればネクストソリューションズはGoogleやMetaやAppleのような会社にならないといけなかった。そこと比較すると日本の99%の企業は米粒のような存在なんです。
関係会社の社長でも1,000万円欲しい、2,000万円欲しいと言って達成した社長はいます。ただ、10億貰えていますか?というと貰えてない。それを支払えるようにならなければいけないんです。
では夢はお金ですか?と言われると少しニュアンスが違います。ただ、幹部が数千万円もらえるどころの現実視を、10億もらえる可能性があるんだという夢を見させてあげること、かなえることが今の私の使命です。
自分の作ったシステムやサービスを使って、少し便利だと言ってもらえたり、そのサービス知っているよ、と言ってもらう。そんな些細な喜びをどこまで大きくできるかを夢みて取り組んできました。
現在48歳であとチャンスは10年と思って取り組んでいます。10年以内に達成できなければ私の夢も砕け散り、経営幹部にも従業員にも夢を叶えさせることができなかったということです。もう夢を語る年ではなく、夢の結果を紡ぐ最後のチャンスだと覚悟をしています。
10 / THE NEXT 30 YEARS
その後のネクストソリューションズは?
現在も100%のオーナー経営の会社ですが、17歳でこの会社を起業して社長をしていると、従業員や幹部は絶対に自分は社長にはなれない、この人の席は空かない、または家族経営をして子供が社長になるのではないか。そんな可能性は今回の社長移譲により解決できたと思っています。
ここからは完全オーナー会社からガバナンスをより強化し、組織的な経営をより確立していくフェーズに入ります。つまり誰もが新たな社長になるチャンスがある会社となります。
FROM OWNER-LED TO ORGANIZATION-LED
誰もが、次の社長を目指せる会社へ。
強い土台の上で、新しい解決策を提案し続ける。30年前につけた会社名にしては未だに色褪せずに通じる会社名です。その名の通り、新しい解決策を提案しつづけられるよう永続し続けることを願い、その堅固な土台を作っていきたいと思います。
NCM VIEW
ネクストソリューションズの現在地
NCMは、ネクストソリューションズを「堅実な既存事業を持ちながら、次の事業モデルへの転換期にある会社」と見ています。
30年にわたって築いてきた顧客基盤、大手企業との取引実績、企画・コンサルティングから開発・運用までを担える体制は、現在も大きな競争優位です。一方で、その優位性が今後もそのまま続くとは考えていません。
AIによって、Web制作やシステム開発そのものの生産性は急速に高まり、「つくること」の希少性は確実に低下しています。これから問われるのは、システムを開発できるかではなく、何をつくるべきか。どの事業に投資するべきか。どうすれば顧客の事業そのものを成長させられるか。という、より上流の能力です。
ネクストソリューションズは、その変化に対して比較的早い段階から動き始めています。AIへの投資、新規事業への参画、グループ企業との連携、事業会社への資本参加などは、その方向性を示しています。
NCMが注視する、これからの論点
- 長年培ってきた顧客基盤を、新しい事業機会へどこまで転換できるか。
- AIによる生産性向上を、一部の人材だけではなく組織全体へ広げられるか。
- コンサルティングや新規事業創出の能力を、特定の経営者や担当者に依存しない仕組みにできるか。
- 創業者を中心とした経営から、次の世代へ持続可能な組織経営へ移行できるか。
NCMが注目しているのは、ネクストソリューションズが単に「AIを使うシステム開発会社」になることではありません。
未来をともに創る →